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データベースから発見されたガセリ菌のサブグループ
In silico手法によるガセリ菌発見

Vol.56 No.7 Page. 459 - 460 (published date : 2018年6月20日)
有田 正規1,2, 遠藤 明仁3, 多田 一風太4, 谷沢 靖洋1, 遠野 雅徳5
  1. 情報システム研究機構国立遺伝学研究所
  2. 理化学研究所環境資源科学研究センター
  3. 東京農業大学食香粧化学科
  4. 総合研究大学院大学遺伝学専攻
  5. 農研機構畜産研究部門
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概要原稿

データベース中のガセリ菌ゲノム75株を調べたところ2つのグループに分かれることが判明した.バクテリオシン(ガセリシンT)およびアシルホモセリンラクトン分解酵素の遺伝子を保有するグループと,それらをもたない基準株のグループである.さまざまな試験の結果,ガセリ菌とは異なるパラガセリ菌として新種提案が妥当と考える.データベース中から発見された新種である.

リファレンス

  1. 1) L. G. Wayne, D. J. Brenner, R. R. Colwell, P. A. D. Grimont, O. Kandler, M. I. Krichevsky, L. H. Moore, W. E. C. Moore, R. G. E. Murray, E. Stackebrandt et al.: Int. J. Syst. Evol. Microbiol., 37, 463 (1987).
  2. 2) J. Goris, K. T. Konstantinidis, J. A. Klappenbach, T. Coenye, P. Vandamme & J. M. Tiedje: Int. J. Syst. Evol. Microbiol., 57, 81 (2007).
  3. 3) D. R. Smith: Brief. Funct. Genomics, 16, 156 (2017).
  4. 4) I. Tada, Y. Tanizawa, A. Endo, M. Tohno & M. Arita: Biosci. Microbiota Food Health, 36, 155 (2017).
  5. 5) T. Fujisawa, Y. Benno, T. Yaeshima & T. Mitsuoka: Int. J. Syst. Evol. Microbiol., 42, 487 (1992).


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