テクノロジーイノベーション

醸造技術の革新による血圧降下ペプチド高含有醤油の開発
醤油をさらに愛される調味料にするために

Vol.56 No.6 Page. 445 - 449 (published date : 2018年5月20日)
仲原 丈晴1, 内田 理一郎1
  1. キッコーマン株式会社研究開発本部
vol56_6

 

概要原稿

革新的な醤油の醸造プロセスを開発し,醸造で生み出されるアンジオテンシン変換酵素阻害活性を有するペプチドの高含有化に成功した.ヒト試験によって有意な血圧降下作用を確認し,機能性を表示した商品として実用化した.

リファレンス

  1. 1) 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編:“高血圧治療ガイドライン 2009”,ライフサイエンス出版,2009.
  2. 2) 厚生労働省:“平成18年国民健康・栄養調査報告”, 2009.
  3. 3) 公益財団法人日本健康・栄養食品協会:特定保健用食品:http://www.jhnfa.org/tokuho-0.html, 2017.
  4. 4) 松井利郎:バイオサイエンスとインダストリー,60,665 (2002).
  5. 5) 国立健康・栄養研究所:健康食品の安全性・有効性情報,https://hfnet.nih.go.jp/contents/sp_health_listA008.html, 2017.
  6. 6) 齋藤忠夫:“機能性ペプチドの最新応用技術”,シーエムシー出版,2009, p. 57.
  7. 7) 中台忠信:日本醤油研究所雑誌,11,67 (1985).
  8. 8) 舘 博:日本醸造協会誌,93,307 (1998).
  9. 9) S. Oka & K. Nagata: Agric. Biol. Chem., 38, 1185 (1974).
  10. 10) T. Nakahara, H. Yamaguchi & R. Uchida: J. Biosci. Bioeng., 113, 355 (2012).
  11. 11) T. Nakahara, A. Sano, H. Yamaguchi, K. Sugimoto, H. Chikata, E. Kinoshita & R. Uchida: J. Agric. Food Chem., 58, 821 (2010).
  12. 12) T. Nakahara, K. Sugimoto, A. Sano, H. Yamaguchi, H. Katayama & R. Uchida: J. Food Sci., 76, H201 (2011).
  13. 13) 内田理一郎,仲原丈晴,花田洋一,福原育夫,竹原 功,矢野夕幾:薬理と治療,36,837(2008),訂正 薬理と治療,39,1063 (2011).
  14. 14) 国立健康・栄養研究所:健康食品の安全性・有効性情報,http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail2557.html, 2017.
  15. 15) 湯田直樹:健康・栄養食品研究,16, 1 (2017).
  16. 16) 健康日本21企画討論会:計画算定検討会報告書「健康日本21」(21世紀における国民健康づくり運動について),2000.


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