巻頭言
												
						
						
							人間はクローンがお好き
													
						
						
						
							Vol.52 No.3 Page. 135 - 135							 (published date : 2014年3月1日)
						
						
						
						高山 誠司1						
						
							- 奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科
 
						
												
						
															冒頭文
													
						
						京都府の南端にある自宅から奈良県生駒市にある大学まで毎朝車で通勤している.国道163号線沿いに見える風景は,東京新宿育ちの私の目には至ってのどかな田園風景に映るのだが,最近どうも落ち着かないのだ.一見自然にあふれているようでいて,実はとても人工的で多様性がないのだ.ちょうどこの原稿を書いている時期は,道路沿いの川岸の段差のある田んぼでは黄色の稲穂が頭をもたげていて,脇の土手には真っ赤な彼岸花が咲いている.近頃この周辺で植えられているイネは温暖化の影響もあって元は九州生まれのヒノヒカリという品種だ.以前奈良県の農業試験場で見せてもらったが,このイネの純正品種はほかのイネ品種とは絶対に交雑しないように,「原々種」なるものが周囲を何重もの「原種」に囲われる形で栽培維持されている.						
						
						リファレンス
						
													
 
						
					
				
					
					
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