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(published date : 2021年11月1日)
マラリアはハマダラカが媒介するマラリア原虫が引き起こす寄生虫病で,年間死者数は40万人に上る.私はマラリアの撲滅に貢献したいと考え,原虫を媒介するハマダラカの制御(ベクターコントロール)に利用可能な「殺虫活性を示す微生物」に着目した.本研究では,身の回りから細菌を採取して,蚊の幼虫を用いた殺虫活性評価試験の結果をもとにスクリーニングし,活性が認められた菌株の種を同定した.その結果,殺ボウフラ活性を示す細菌としてBacillus cereus, B. megaterium, Pseudomonas fluorescensおよびP. chlororaphisの4菌株を単離することができた.