今日の話題

肝臓時計の新規同調因子として働くインスリンと生活習慣病予防
腹時計の大切な働き

Vol.51 No.8 Page. 518 - 520 (published date : 2013年8月1日)
小田 裕昭1
  1. 名古屋大学大学院生命農学研究科

概要原稿

私たちの体の中には,多くの日周性をもつ現象がある.睡眠のような顕著なリズムだけでなく,体の中では肝臓をはじめ代謝臓器も代謝のリズムをもっている.そのため,病気の発症時間にもリズムが見られる.さらに,「魔の時間」と言われる突然死が多い時間帯も存在する(1).特に午前中のある時間帯は心筋梗塞,脳梗塞などが起きやすい生理現象が重なる時間帯である.

リファレンス

  1. 1) 田村康二編著:“時間診療学”,永井書店,2001.
  2. 2) 香川靖雄,柴田重信,小田裕昭,加藤秀夫,堀江修一,榛葉繁紀著:“時間栄養学”,女子栄養大学出版部,2009.
  3. 3) F. W. Turek, C. Joshu, A. Kohsaka, E. Lin, G. Ivanova, E. McDearmon, A. Laposky, S. Losee-Olson, A. Easton, D. R. Jensenet al.:Science,308, 1043 (2005).
  4. 4) D. Yamajuku, S. Okubo, T. Haruma, T. Inagaki, Y. Okuda, T. Kojima K. Noutomi, S. Hashimoto & H. Oda :Circulation Res.,105, 545 (2009).
  5. 5) M. Hatori, C. Vollmers, A. Zarrinpar, L. DiTacchio, E. A. Bushong, S. Gill, M. Leblanc, A. Chaix, M. Joens, J. A. Fitzpatricket al.:Cell Metab.,15, 848 (2012).
  6. 6) D. Yamajuku, T. Inagaki, T. Haruma, S. Okubo, Y. Kataoka, S. Kobayashi, K. Ikegami, T. Laurent, T. Kojima, K. Noutomi, S. Hashimoto & H. Oda :Scientific Rep.,2, 439 (2012).
  7. 7) 小田裕昭:イルシー,110, 21 (2012).


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