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リング状ヘテロ三量体タンパク質を利用した人工的な酵素複合体の構築
自己充足型シトクロムP450の構築
Vol.51 No.8 Page. 521 - 523 (published date : 2013年8月1日)
概要原稿
酵素は一般に常温・大気圧下で高い比活性を示し,立体・位置選択性の高い反応を触媒するという優れた性質を示すうえに,進化工学により触媒機能の向上および改変が可能であるという特徴を有するため,物質変換や食品加工から分析用試薬まで幅広く利用されている(1).これまでは主に単一酵素による単一反応が産業利用されてきたが,生体内では多くの酵素が逐次反応や共役反応に関与している,すなわち,多酵素反応系が構築されているという事実を鑑みれば,複数の酵素を組み合わせて利用することによって酵素反応の真価は発揮できるものと考えられる.
リファレンス
- 1) 上島孝之:“酵素テクノロジー”,幸書房,1999.
- 2) P. R. Ortiz de Montellano : “Cytochrome P450 : Structure, Mechanism, and Biochemistry,” Springer, 2004.
- 3) H. Hirakawa, T. Haga & T. Nagamune :Top. Catal.,55, 1124 (2012).
- 4) G.-L. Moldovan, B. Pfander & S. Jentsch :Cell,129, 665 (2007).
- 5) H. Hirakawa & T. Nagamune :ChemBioChem,11, 1517 (2010).
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