農芸化学@HighSchool

土壌微生物叢の経年および外部刺激による変化

Vol.56 No.12 Page. 833 - 835 (published date : 2018年11月20日)
今井 初音1, 並木 謙吾1
  1. 神奈川県立川崎工科高等学校

概要原稿

本研究は,日本農芸化学会2018年度大会(開催地:名城大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表された.本研究では,次世代シーケンサーを使用して土壌の微生物叢解析を経時的に実施した結果が発表された.土壌微生物叢は調べた一定期間の間に大きくは変動しないこと,培養した乳酸菌や酢酸菌を土壌に投入しても定着せず,時間経過に伴って元の微生物叢構成へと回帰する様子が示された.これらは,近年ようやく知られるようになってきた,菌叢の安定性を示す好例の一つとして捉えることができ,ジュニア農芸化学会発表で高く評価された.

リファレンス

  1. 1) H. Mori, F. Maruyama, H. Kato, A. Toyoda, A. Dozono, Y. Ohtsubo, Y. Nagata, A. Fujiyama, M. Tsuda & K. Kurokawa: DNA Res., 21, 217 (2014).
  2. 2) N. Nakashima & T. Tamura: Genome Announc., 6, e00201-18 (2018).


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