解説
ホップ品質の多角的な解析とその応用
ホップを育種し,守り,使いこなす
Vol.57 No.1 Page. 10 - 14 (published date : 2018年12月20日)
概要原稿
1516年に発布されたという「ビール純粋令」で「ビールに大麦(麦芽),ホップ,水以外の原料(後に酵母が追加)を使用してはならない」とされているのは耳にしたことがある人が多いだろう.しかし,大麦は広く栽培され食用にも用いられているため目にする機会が多いと思われるが,栽培地域が限られ,ほとんどビールにしか用いられないホップがどういった作物であるか,ご存じの方は少ないのではないだろうか.サッポロビール株式会社はそのホップ品質に関する研究を長年広範囲に取り組んできた.その中から,栽培安定化への世界的貢献,継続的な優良ホップ品種の育種,ホップ特有の成分に関する多角的解析,この3点について紹介する.
リファレンス
- 1) Y. Okada, Y. Itoga, A. Inaba, T. Kaneko & K. Ito: Proc. 31st EBC Congr., 236 (2007).
- 2) 森 義忠:“ホップ -ホップの基礎科学と育種,栽培について-”,北海道大学生活協同組合印刷事業部,1995.
- 3) 品種登録証,登録番号613, ソラチエース,1984/09/05登録,(1984).
- 4) Y. Okada, Y. Sano, T. Kaneko, I. Abe, H. Noguchi & K. Ito: Biosci. Biotechnol. Biochem., 68, 1142 (2004).
- 5) 蛸井 潔:日本醸造協会誌,107, 306 (2012).
- 6) 蛸井 潔:日本醸造協会誌,108, 88 (2013).
- 7) 蛸井 潔:日本醸造協会誌,109, 874 (2014).
- 8) 蛸井 潔:日本醸造協会誌,112, 737 (2017).
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