今日の話題

植物が茎を伸ばす仕組みで働くスイッチの発見
植物の背丈を人為的に操る技術につながるか?

Vol.51 No.9 Page. 588 - 589 (published date : 2013年9月1日)
打田 直行1
  1. 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所

概要原稿

背の高さは植物種によってさまざまであり,また,同じ種内においても品種ごとに大きく変わることもあることから,植物の形態を特徴づける大きな要因の一つである.さらに,植物は芽生えた場所でのさまざまな環境の変化に柔軟に適応して生育する必要があり,その環境適応の際には背丈を柔軟に調節することも多い(1).以上のように,背丈をコントロールする仕組みの解明は,植物種ごとに固有な形作りのメカニズムの解明にとってだけでなく,環境適応といった生存戦略の理解のためにも重要である.

リファレンス

  1. 1) S. E. Sultan :Curr. Opin. Plant Biol.,13, 96 (2010).
  2. 2) K. U. Torii, N. Mitsukawa, T. Oosumi, Y. Matsuura, R. Yokoyama, R. F. Whittier & Y. Komeda :Plant Cell,8, 735 (1996).
  3. 3) N. Uchida, J. S. Lee, R. J. Horst, H. H. Lai, R. Kajita, T. Kakimoto, M. Tasaka & K. U. Torii :Proc. Natl. Acad. Sci. USA,109, 6337 (2012).
  4. 4) E. B. Abrash, K. A. Davies & D. C. Bergmann :Plant Cell,23, 2864 (2011).


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