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ミカンが黄色く熟さない?!遺伝子を大幅に欠落した篩管に潜む奇妙な細菌
共存細菌叢が病原菌を守る

Vol.57 No.9 Page. 522 - 524 (published date : 2019年9月1日)
藤原 和樹1, 藤川 貴史2
  1. 農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター
  2. 農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
vol57_9

 

概要原稿

カンキツグリーニング病は,その名のとおりミカンが青いまま熟さず,商品価値を失う病害である.その病原細菌は篩管に棲息し,遺伝子の多くを欠如するという特殊な性質を示す.本稿では,病原細菌の宿主カンキツ体内における生存戦略の一部について述べる.

リファレンス

  1. 1) L. M. Perilla-Henao & C. L. Casteel: Front. Plant Sci., 7, 1163 (2016).
  2. 2) J. M. Bove: J. Plant Pathol., 88, 7 (2006).
  3. 3) C. Yang, C. A. Powell, Y. Duan, R. Shatters & M. Zhang: PLOS ONE, 10, e0133826 (2015).
  4. 4) K. Fujiwara, T. Iwanami & T. Fujikawa: Front. Microbiol., 9, 3089 (2018).
  5. 5) R. A. Blaustein, G. L. Lorca, L. J. Meyer, C. F. Gonzalez & M. Teplitski: Appl. Environ. Microbiol., 83, e00210 (2017).


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