解説

改訂 ウイルス分類
話題のウイルスの知見と動向

Vol.58 No.1 Page. 20 - 33 (published date : 2020年1月1日)
緒方 靖哉1, 西山 孝2, 土居 克実3
  1. 九州大学名誉教授
  2. 崇城大学生物生命学部応用生命科学科
  3. 九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門
vol58_1

 

概要原稿

近年,世界中で,ウイルスによる新興や再興感染症が注目を浴びている.しかし,これらのウイルスの分類について顧みられることは少ない.本稿では,ウイルス分類学の定義に基づいて,話題のウイルス,分類の改訂されたウイルス,さらに新たに発見されたウイルスについて紹介する.

リファレンス

  1. 1) A. M. Q. Kink, M. J. Adams, E. B. Carstens & E. J. Lefkowitz (ed.): “Virus Taxonomy ICTV Ninth Report”,Elsevier Academic Press, 2011.
  2. 2) 緒方靖哉,西山 孝:化学と生物,45,769 (2007).
  3. 3) 緒方靖哉,西山 孝:BIO九州,188,9 (2008).
  4. 4) H.-W. Ackermann: Res. Microbiol., 154, 245 (2003).
  5. 5) 清水 昌,堀之内末治編著:“応用微生物学”,第2版,文永堂出版,2006, p. 61.
  6. 6) 平嶋 宏:“生物学名命名辞典”,平凡社,1994.
  7. 7) 中山宏明他編著:“微生物学,”第7版,医学書院,1998, p. 260.
  8. 8) 新居志郎,倉田 毅,林 英生,本田武司,小田 紘,松本 明:“病原細菌・ウイルス図鑑”,北海道大学出版会,2017.
  9. 9) 日比忠明,大木 理:“植物ウイルス大図鑑”,朝倉書店,2015.
  10. 10) 緒方靖哉,江口智子,土居克実:ウイルス,50, 17 (2000).
  11. 11) 緒方靖哉:化学と生物,50,761 (2012).
  12. 12) E. J. Vandamme & K. Mortelmans: J. Chem. Technol. Biotechnol., 94, 323 (2019).
  13. 13) 武村雅春:“巨大ウイルスと第4のドメイン”,講談社,2015.
  14. 14) 緒方博之:生命誌ジャーナル,84,1 (2018).
  15. 15) J. M. Claverie: “Challenges in classifying newly discovered viruses (c.f. giant Viruses)”, Meeting of the ICTV Executive Committee (2016).
  16. 16) 西島謙一:化学と生物,57, 138 (2019).


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