農芸化学@HighSchool

クロクサアリの分泌ガスがヒトスジシマカ(メス)に与える致死的影響

Vol.58 No.1 Page. 64 - 67 (published date : 2020年1月1日)
並木 健悟1
  1. 早稲田大学高等学院

概要原稿

本研究は,日本農芸化学会2019年度大会(開催地:東京農業大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表されたものである.「アリと蚊を共存させると蚊が死ぬ」ことを発表者が偶然見つけたことから本研究は始まった.長期にわたる観察,分析実験を繰り返し,ヒトスジシマカに致死的な影響を与えるクロクサアリの分泌ガスの成分を明らかにした.クロクサアリの放つ強力なガスの詳細解析は防蚊剤の開発につながる可能性が期待できる.

リファレンス

  1. 1) WHO: World health report. http://www.who.int/whr/1996/media_centre/executive_summary1/en/index9.html.
  2. 2) 秋野順治,鶴島 鉄,山岡亮平:日本農芸化学会誌,69, 1581 (1995).
  3. 3) 並木健悟:“早稲田大学高等学院論文・作品集”, 2017, pp. 7-13.
  4. 4) A. Radchenko: Annales Zoologici (Warszawa), 55, 83 (2005).
  5. 5) 日本産アリ類画像データーベース.http://ant.miyakyo-u.ac.jp/J/Taxo/F80613.html, 2017.
  6. 6) 中根猛彦 他:“原色昆虫大図鑑第2巻”,北隆館,1970.
  7. 7) 広島県立総合技術研究所保健環境センター:ヒトスジシマカの同定.https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/210749.pdf, 2017.


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