プロダクトイノベーション
大腸菌を用いた遺伝子組換えタンパク質分泌発現技術
汎用的な組換えタンパク質高発現技術の開発と事業化に向けた化学メーカーの挑戦
Vol.52 No.3 Page. 184 - 188 (published date : 2014年3月1日)
概要原稿
三洋化成工業は,シャンプー・洗剤などで用いられる界面活性剤,紙おむつなどで用いられる吸水性高分子,自動車シート用原料,複写機・プリンターに使うトナーバインダーなどの機能性化学品(パフォーマンスケミカルス)事業を国内外で展開している化学品メーカーである(1).このような化学メーカーがタンパク質発現技術を開発していると聞くと意外に思われる方もいるかもしれない.しかし,当社では独自技術を応用することによるユニークな技術開発(ニーシーズ指向)を推進しており,本稿で紹介する高発現・高汎用性を特長とする大腸菌によるタンパク質分泌発現技術の開発にあたっても,当社の基盤技術の一つである界面活性剤技術の応用が必要不可欠であった.
リファレンス
- 1) 三洋化成工業ホームページ http://www.sanyo-chemical.co.jp/
- 2) K. Terpe : Appl. Microbiol. Biotechnol., 72, 211 (2006).
- 3) J. F. Rippmann et al. : Appl. Environ. Microbiol., 64, 4862 (1998).
- 4) 筧 哲男:“界面活性剤入門”,三洋化成工業株式会社,2007.
- 5) T. Baba et al. : Mol. Systems Biol., 21, 1 (2006).
- 6) W. Li, X. Zhou & P. Lu : Res. Microbiol., 155, 605 (2004).
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