農芸化学@HighSchool

ヤマトシジミの食草の違いによる産卵と成長の比較

Vol.58 No.11 Page. 640 - 643 (published date : 2020年11月1日)
古川 雄大1, 崎山 翼1, 若宮 千武1, 一甲 絢子1, 松村 翼1
  1. 熊本県立熊本北高等学校生物部

概要原稿

ヤマトシジミは幼虫時期に単食性であるにもかかわらず,外来種のオッタチカタバミに産卵していることに気づいた.そこでカタバミ,アカカタバミ,オッタチカタバミ,ムラサキカタバミの4種を材料として,ヤマトシジミの産卵数や成長量,食草の色調や成分について調査をした.その結果,ヤマトシジミはムラサキカタバミ以外の3種で成育した.さらに,ムラサキカタバミをシュウ酸量以外の要因で区別している可能性が示された.

リファレンス

  1. 1) 川副昭人,若林守男,白水 隆:“原色日本蝶類図鑑”,保育社,1976, pp. 140-141.
  2. 2) 亀田龍吉,有沢重雄,近田文弘:“花と葉で見わける野草”,小学館,2010, p. 129.
  3. 3) E. Eguchi, K. Watanabe, T. Hariyama & K. Yamamoto: J. Insect Physiol., 28, 675 (1982).
  4. 4) M. Yamaguchi, S. Matsuyama & K. Yamaji: Appl. Entomol. Zool., 51, 91 (2016).
  5. 5) 本川達雄,谷本英一:“生物基礎改訂版”,啓林館,2008, p. 214


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