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光合成酸素発生反応で利用されるタンパク質内プロトン移動経路の発見
Photosystem II における tyrosine D の酸化反応機構

Vol.52 No.4 Page. 214 - 215 (published date : 2014年4月1日)
石北 央1, 斉藤 圭亮2,3
  1. 東京大学大学院工学系研究科
  2. 大阪大学大学院理学研究科
  3. 科学技術振興機構さきがけ

概要原稿

光合成では,光のエネルギーを使って水分子を酸素分子と水素イオン(プロトン,H+)に分解する〔2H2O(水:基質)→O2(酸素:生成物)+4H+(プロトン:副産物)+4e-(電子)〕.植物では,葉緑体にある膜タンパク質「Photosystem II (PSII)*1」の内部にある金属錯体部位Mn4CaO5 クラスター*2 部位およびその近傍でこの反応を行う.

リファレンス

  1. 1) Y. Umena, K. Kawakami, J.-R. Shen & N. Kamiya : Nature, 473, 55 (2011).
  2. 2) A. W. Rutherford & P. Faller : Phil. Trans. R. Soc. Lond. B, 358, 245 (2003).
  3. 3) K. Saito, A. W. Rutherford & H. Ishikita : Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 110, 7690 (2013).


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