農芸化学@HighSchool
シロアリが日本を救う!?
間伐材を新たな資源に
Vol.59 No.9 Page. 477 - 481 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
本研究はシロアリを利用した間伐材の資源化と飼料化を図ることを目的として行った.個体数と産卵数の関係を調べ,養殖に最も適切な個体数を明らかにした.また,シロアリ配合飼料を用いて魚を養殖したところ,配合割合を10%とした場合に最も体長が増加した.これは,現在配合飼料として用いられている魚粉と代替可能であることを示唆していた.また, シロアリの脂質成分は, 落花生油に近いことも判明した.
リファレンス
- 1) 渡部隆司:木材保存,33, 102-116 (2007).
- 2) シロアリから燃料を作成? シロアリがもつ驚異のメカニズムの謎に挑むEMIRA: https://emira-t.jp/ace/15892
- 3) 三浦 猛:昆虫サナギ飼料の耐病性,色揚げ効果を実証,新養殖システムを創出する株式会社愛南リベラシオを設立し,パイロット生産を計画中,A-STEP成果集(平成27年4月版),p. 25.
- 4) 高谷佑生,森本大介:シロアリが日本を救う!? ~間伐材を新たな資源に~,坊ちゃん科学賞第11回,86 (2019).
- 5) 板倉修司,吉村 剛,岩田隆太郎,大村和香子,杉尾幸司,竹松葉子,徳田 岳,松浦健二,三浦 徹:“シロアリの事典”,海青社,2012.
- 6) 板倉修司他:環動昆,17, 107 (2006)
- 7) 稲葉恵一,平野次郎“新版 脂肪酸化学”,幸書房,1977.
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