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ニホングリ渋皮剥性のDNAマーカーの開発
ニホングリは渋皮のむける遺伝子を隠しもっていた

Vol.52 No.5 Page. 276 - 277 (published date : 2014年5月1日)
西尾 聡悟1
  1. 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所

概要原稿

世界で経済栽培されるクリには,日本と朝鮮半島で栽培されるニホングリ (Castanea crenata Siebold et Zucc., 中国の河北・華中に分布しているチュウゴクグリ (C. mollissima Bl.),南欧や小アジアで栽培されるヨーロッパグリ (C. sativa Mill.) がある.ニホングリはチュウゴクグリやヨーロッパグリと比べて果実が大きいという性質で優れている半面,渋皮(クリ果実内側の柔らかい皮のこと.外側の硬い皮は鬼皮という)が果肉から剥がれにくいという大きな欠点をもっている.

リファレンス

  1. 1) K. Tanaka & K. Kotobuki : J. Japan. Soc. Hort. Sci., 60, 811 (1992).
  2. 2) T. Saito, K. Kotobuki, Y. Sawamura, K. Abe, O. Terai, M. Shoda, N. Takada, Y. Sato, T. Hirabayashi, A. Sato et al. : Bull. Natl. Inst. Fruit Tree Sci., 9, 1 (2009).
  3. 3) N. Takada, S. Nishio, M. Yamada, Y. Sawamura, A. Sato, T. Hirabayashi & T. Saito : HortScience, 47, 845 (2012).
  4. 4) S. Nishio, N. Takada, T. Yamamoto, S. Terakami, T. Hayashi, Y. Sawamura & T. Saito : Tree Genet. Genomes, 9, 723 (2013).


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