農芸化学@HighSchool

魚類の生活環境の違いによるレチナールの多様性

Vol.52 No.5 Page. 343 - 346 (published date : 2014年5月1日)
宮田 季和1, 藤島 陸1, 林本 章央1, 石原 和赳1, 高橋 徹1, 村松 拓実1, 鈴木 那加1, 加藤 寛明1, 堀川 勝行1, 坂本 聡1
  1. 浜松日体高等学校

概要原稿

研究は,日本農芸化学会2013年度大会(開催地:東北大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表された.動物は,網膜の視細胞中に存在するロドプシンと呼ばれるタンパク質で光を受容するが,このロドプシンは,レチナールと呼ばれる発色団と,オプシンと呼ばれるタンパク質で構成されている.一部の魚類では,生息する光環境に応じて,異なる2種類のレチナールを用いていることが知られているが,その詳細は不明な点が多い.発表者は,汽水湖に注ぐ河川の河口付近の魚類に含まれるレチナールを分析し,その種類と生活環境の関係について調べており,得られた結果は魚類の進化の過程を推定するうえで非常に興味深いものとなっている.

リファレンス



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