農芸化学@HighSchool

土壌中のケラチン分解細菌の発見
羽毛を利用した新肥料開発に向けて

Vol.60 No.12 Page. 663 - 665 (published date : 2022年12月1日)
一場 祥仁1, 平井 智也1, 中西 将也1, 井上 大聖1
  1. 広島県立西条農業高等学校

概要原稿

本校の畜産科から排出されているニワトリの羽毛を窒素肥料として有効活用するために,校内の土壌中からケラチン分解細菌を見つけることを目的として研究を行った.その結果,土壌中からプロテアーゼ生産細菌を単離し,その中から目的のケラチン分解細菌を割り出し,属までを同定した.このことから, 土壌中にケラチン分解細菌が存在すると結論づけた.本結果を踏まえ,窒素肥料の完成を目指しており,それが実現できれば,将来的に校内での循環型農業の一つのモデルができると考えている.

リファレンス

  1. 1) 農林水産省:令和2年食鳥流通統計調査結果,2021.
  2. 2) 渡部邦彦:化学と生物,48, 821 (2010).
  3. 3) 今田千秋,武本裕樹,小林武志,寺原 猛,山田勝久:海洋深層水研究,13, 25 (2012).
  4. 4) 古賀城一:皮革科学,47, 205 (2002).
  5. 5) 上甲恭平:繊維と工業,62, 334 (2006).


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