農芸化学@HighSchool

サボテンの刺座の配列は規則的なのか

Vol.61 No.1 Page. 46 - 48 (published date : 2023年1月1日)
岸上 栞菜1, 前田 智彦1, 本脇 敬人1, 吉田 龍之介1, 藤田 詩桜1, 村瀬 太郎1, 大和 司1
  1. 兵庫県立姫路東高等学校科学部生物系研究部(サボテン班)

概要原稿

筆者らは10品種のサボテン刺座の配列を,真上と真横から見た座標で調べた結果,個体ごとに刺座の配列は異なっていた.本結果を受け,外形が円柱形で刺座配列に規則性があるように見えるブリンチュウに研究対象を絞った.個体ごとの歪みの補正を行うと,刺座が頂点から左右に螺旋を描いて共有刺座で交差しながら下方に配列しており,ブリンチュウ固有の螺旋方程式で示すことができることを明らかにした.本結果により,他のサボテン種でも刺座の配列を螺旋方程式で説明できる可能性を示した.

リファレンス

  1. 1)東川和夫:“フィボナッチ数列と黄金比 -ひまわりの種の配列-”,話題源数学,東京法令,1989, pp. 356-359.
  2. 2)荒谷優太,石田 薫,北野彩華,平岩尚樹,廣瀬友佳,赤塚千春,河内 遥,中川潤哉,山本彩楓:化学と生物,52, 555 (2014) .


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