今日の話題
難分解性セサミノール配糖体の分解酵素の発見
期待されるセサミノールの量産化
Vol.52 No.2 Page. 64 - 66 (published date : 2014年2月1日)
概要原稿
ゴマの摂取がヒトの健康に有益な効果をもたらすことは古くから知られ,紀元前3世紀に中国で著された本草学の古典にすでにそうした効能の数々が記述されている.わが国の科学者はこうしたゴマの健康促進効果の科学的解明に先駆的な役割を果たし,ゴマ特有の二次代謝産物ゴマリグナンがその鍵物質であることを明らかにした(1).ゴマリグナンの一つセサミンの栄養生理機能については特に理解が進み,健康補助食品の成分として大きな市場が開拓されている.
リファレンス
- 1) 並木満夫編著:“ゴマ その科学と機能性”,丸善出版,1998.
- 2) M. Nagata et al. : Agric. Biol. Chem., 51, 1285 (1987).
- 3) M. H. Kang et al. : Life Sci., 66, 161 (2000).
- 4) T. Osawa : Mech. Ageing Dev., 111, 133 (1999).
- 5) H. Katsuzaki et al. : Phytochemistry, 35, 773 (1994).
- 6) 栗山健一,無類井健夫:農化,67, 701 (1993).
- 7) A. Nair et al. : PLoS ONE, 8, e60538 (2013).
- 8) T. Sumida et al. : J. Biochem., 132, 237 (2002).
- 9) A. J. Harvey et al. : Proteins : Struct. Func. Genet., 41, 257 (2000).
本文はトップページからログインをして頂くと表示されます。