生物コーナー

高病原性鳥インフルエンザに対する粘膜ワクチンの開発

Vol.52 No.8 Page. 549 - 552 (published date : 2014年8月1日 advanced publication : 2014年7月20日)
彦野 弘一1, 平松 浩二2, 白井 千亜希2, 原田 裕太2, 西藤 岳彦1
  1. 農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所インフルエンザ・プリオン病研究センター
  2. 信州大学農学部食料生産科学科動物生体機構学研究室

概要原稿

高病原性鳥インフルエンザ(highly pathogenic avian influenza;HPAI)とは,家畜伝染病予防法において「国際獣疫事務局(OIE)が作成した診断基準によりHPAIウイルスと判定されたA型インフルエンザウイルスの感染による家禽(鶏,あひる,うずら,きじ,だちょう,ほろほろ鳥,七面鳥)の疾病」と規定されている.臨床的には,HPAIウイルスは感染鶏の全身の臓器で爆発的に増殖し,しばしば症状を示さずに数日のうちに感染鶏を死に至らしめることが多い.同時に,HPAIウイルスは感染鶏の鼻汁,痰,糞などに大量に排泄され,容易に周辺の鶏に伝播する.

リファレンス

  1. 1) K. Ohshima & K. Hiramatsu : Tissue Cell, 34, 129 (2002).
  2. 2) K. Ohshima & K. Hiramatsu : Histol. Histopathol., 15, 713 (2000).
  3. 3) H. Hikono et al. : Vet. Immunol. Immunopathol., 151, 83 (2013).


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