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ニホンウナギから世界初のビリルビンセンサーを発見
ニホンウナギ由来緑色蛍光タンパク質UnaGの蛍光機序の解明とその医学的応用

Vol.52 No.9 Page. 571 - 573 (published date : 2014年9月1日 advanced publication : 2014年8月20日)
熊谷 安希子1, 宮脇 敦史1
  1. 理化学研究所脳科学総合研究センター

概要原稿

蛍光タンパク質は現代のバイオイメージングにおける必須のツールとして活躍している.既報の蛍光タンパク質(野生型)は主に刺胞動物からその遺伝子がクローニングされており,オワンクラゲ由来のGFPとサンゴ,イソギンチャク由来のGFP様タンパク質に分類される.刺胞動物以外にも,節足動物(カイアシ類)や頭索動物(ナメクジウオ)からいくつかのGFP様タンパク質の遺伝子がクローニングされている.刺胞動物やカイアシ類やナメクジウオの生態における蛍光タンパク質の役割は実はよくわかっていないが,水の中は蛍光タンパク質の宝庫と言える.水棲動物をより広く探索すれば新奇の蛍光タンパク質に出会う可能性がいくらでもありそうだ.

リファレンス

  1. 1) K. Tsukamoto : Nature, 439, 929 (2006).
  2. 2) S. Hayashi & Y. Toda : Fish. Sci., 75, 1461 (2009).
  3. 3) A. Kumagai et al. : Cell, 153, 1602 (2013).
  4. 4) T. W. Sedlak & S. H. Snyder : Pediatrics, 113, 1776 (2004).
  5. 5) S. F. Lo & B. T. Doumas : Semin. Perinatol., 35, 141 (2011).


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