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乾燥ストレス条件下で植物の生長を制御する遺伝子の特定に成功
干ばつ下での植物の生育不良を改善する技術開発の貢献に期待

Vol.51 No.11 Page. 722 - 724 (published date : 2013年11月1日)
戸高 大輔1, 篠崎 和子1
  1. 東京大学大学院農学生命科学研究科

概要原稿

現在,人口増加を支える食料,飼料生産用作物やエネルギーの安定供給を支えるバイオ燃料生産用作物の需要が上昇している.しかし,それら作物生産に要する耕地面積を拡大する余地はほとんど残っていない.さらに,既存の耕地では気候変動の影響により干ばつの強度と頻度が増すと予測されている.干ばつにさらされた作物は,光合成器官を含む地上部の生育が抑制され収量やバイオマス量が低下してしまう.これらの低下を防ぐことは農業上最も重要な課題の一つである.

リファレンス

  1. 1) 巽 二郎編,平沢 正:“地球環境と作物,”博友社,2007, p. 38.
  2. 2) A. Skirycz et al. : Nat. Biotechnol., 29, 212 (2011).
  3. 3) D. Todaka et al. : Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 109, 15947 (2012).
  4. 4) P. Leivar et al. : Trends Plant Sci., 16, 19 (2011).
  5. 5) J. J. Casal : Annu. Rev. Plant Biol., 64, 403 (2013).
  6. 6) K. Hiratsu et al. : Plant J., 34, 733 (2003).


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