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サリチル酸受容体の発見
NPR1と同パラログによる植物免疫応答機構

Vol.51 No.11 Page. 728 - 729 (published date : 2013年11月1日)
野元 美佳1, 多田 安臣1
  1. 愛媛大学連合農学研究科
  2. 香川大学総合生命科学研究センター

概要原稿

サリチル酸 (SA: salicylic acid) は,発芽,呼吸,低温応答や老化などの多様な生理作用を制御する植物ホルモンの一種であり,特に免疫応答において中心的な役割を担っている.現在までに,9種類の低分子化合物が植物ホルモンとして知られており,そのうちストリゴラクトンを除く8種類の植物ホルモン受容体はすでに同定され,その制御機構が明らかになりつつある.本稿では,昨年デューク大学のDongらにより同定されたSA受容体の分子機能を解説し,SAシグナル伝達系の全体像について議論したい.

リファレンス

  1. 1) H. Cao et al. : Cell, 88, 57 (1997).
  2. 2) D. Wang et al. : PLoS Pathog., 2, e123 (2006).
  3. 3) Y. Tada et al. : Science, 321, 952 (2008).
  4. 4) S. H. Spoel et al. : Cell, 137, 860 (2009).
  5. 5) Z. Mou et al. : Cell, 113, 935 (2003).
  6. 6) Z. Q. Fu et al. : Nature, 486, 228 (2012).


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