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メタボローム - QTL解析を用いた玄米代謝物組成にかかわる自然変異の探索
コメ品質の遺伝的な差をメタボローム分析で探索する

Vol.51 No.12 Page. 792 - 794 (published date : 2013年12月1日)
松田 史生1,2, 岡咲 洋三1, 斉藤 和季1,3
  1. 理化学研究所環境資源科学研究センター
  2. 大阪大学情報科学研究科
  3. 千葉大学薬学研究院

概要原稿

コメはわが国の主食であり,美食家,北大路魯山人をして「うまいものの極致は米なのである.うまいからこそ毎日食べていられるわけなのである.」 と述懐せしめるほど,われわれは米をよく食べ,日々の栄養源としている.栄養価が高く食味が良いイネの新品種を作り出すには,イネゲノムの多様な自然変異のなかから,有用代謝成分の高生産にかかわる変異を同定し,交配育種により良食味品種へと導入することが近道となる.

リファレンス

  1. 1) 北大路魯山人:“日常美食の秘訣”,火土火土美房,1947.
  2. 2) 鵜飼保雄:“ゲノムレベルの遺伝解析—MAPとQTL”,東京大学出版会,2000.
  3. 3) Y. Takeuchi et al. : Breed. Sci., 58, 437 (2008).
  4. 4) K. Saito & F. Matsuda : Annu. Rev. Plant Biol., 61, 463 (2010).
  5. 5) F. Matsuda, Y. Okazaki, A. Oikawa, M. Kusano, R. Nakabayashi, J. Kikuchi, J. Yonemaru, K. Ebana, M. Yano & K. Saito : Plant J., 70, 624 (2012).
  6. 6) J. Yonemaru, T. Yamamoto, K. Ebana,E. Yamamoto, H. Nagasaki, T. Shibaya & M. Yano : PLoS One, 7, e32982 (2012).


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