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8番目のユビキチン鎖「直鎖状ユビキチン鎖」の機能と疾患へのかかわり
炎症,免疫応答に重要なNF-κB経路の新しい制御機構

Vol.52 No.11 Page. 716 - 718 (published date : 2014年11月1日 advanced publication : 2014年10月20日)
徳永 文稔1
  1. 群馬大学生体調節研究所分子細胞制御分野

概要原稿

生合成されたタンパク質にさまざまな官能基やタンパク質,糖鎖,脂質などが結合する「タンパク質の翻訳後修飾」は,酵素活性,細胞内局在・輸送,構造安定性,分解などを制御する重要な生理機能変換機構である.典型的な翻訳後修飾であるリン酸化やメチル化は,修飾の有または無という1ビットの情報変換を司るが,ユビキチン化は多様な連結様式によって多彩な生理機能発現を可能にしている.

リファレンス

  1. 1) D. Komander & M. Rape: Annu. Rev. Biochem., 81, 203 (2012).
  2. 2) T. Kirisako, K. Kamei, S. Murata, M. Kato, H. Fukumoto, M. Kanie, S. Sano, F. Tokunaga, K. Tanaka & K. Iwai: EMBO J., 25, 4877 (2006).
  3. 3) F. Tokunaga: J. Biochem., 154, 313 (2013).
  4. 4) F. Tokunaga, T. Nakagawa, M. Nakahara, Y. Saeki, M. Taniguchi, S. Sakata, K. Tanaka, H. Nakano & K. Iwai: Nature, 471, 633 (2011).
  5. 5) F. Tokunaga, S. Sakata, Y. Saeki, Y. Satomi, T. Kirisako, K. Kamei, T. Nakagawa, M. Kato, S. Murata, S. Yamaoka et al.: Nat. Cell Biol., 11, 123 (2009).


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