巻頭言

「農芸化学」 is back

Vol.52 No.1 Page. 1 - 1 (published date : 2014年1月1日)
三輪 清志1
  1. 味の素株式会社

冒頭文

「農芸化学」という言葉が世の中からだんだん減ってきているように思われる.かねて農芸化学は「実学」として天然物化学を背景に農業や医療の分野で貢献したり,有用微生物を天然から発掘し発酵や酵素や遺伝子の技術でバイオテクノロジーの旗手の役割を担ってきたり,機能性食品の概念を世界に先駆けて打ち上げたりなど,さまざまな場面で存在感を発揮し,日本が世界をリードする強みの科学技術領域でもあった.

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