巻頭言
人を見る目
Vol.53 No.3 Page. 135 - 135 (published date : 2015年2月20日)
冒頭文
研究者としての成功・成就を目指していた若き頃から,すでに30年あまりが過ぎ,自分のことはさておき,自分が育てることとなった人々,先輩・同輩・後輩として出会った人々がその後たどった人生が気になる年齢となってしまった.20年,30年,あるいはそれ以上も前に研究とのかかわりで出会った人々の,出会いでの印象や評価と,その後,彼・彼女がたどった道筋,そしてどのように成長し,今いかなる社会的立場に立つのか,を,顧みるとき,深い感慨と,時に呵責の念を否定しえない.指導的立場にいた人の,“人を見る目”が曇っているなら,教え子や後輩たちの人生を狂わせかねない,という重い現実を知るからである.
リファレンス
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