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多様な因子が制御する糸状菌セルロース系バイオマス分解酵素遺伝子の発現誘導機構の解明
転写装置工学による酵素生産性改善に向けて

Vol.51 No.4 Page. 200 - 202 (published date : 2013年4月1日)
谷 修治1
  1. 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科

概要原稿

糸状菌は,古来よりわが国の醗酵産業において重用されてきた有用な微生物である.これは糸状菌が,種々の基質特異性を有する酵素を分泌生産する能力に長けていることに加えて,それら酵素の生産性を改善するための分子育種が可能であったことが理由として挙げられる.従来その分子育種は,物理・化学的変異処理による親株染色体DNAへのランダム変異導入により行われてきた.この方法により大量に分泌生産されるようになった酵素が産業利用されてきた歴史から,その有用性を疑う余地はない.

リファレンス

  1. 1) N. M. Noëlet al.: Mol. Microbiol.,27, 131 (1998).
  2. 2) S. T. Coradettiet al.: Proc. Natl. Acad. Sci.USA,109, 7379 (2012).
  3. 3) M. Ogawaet al.: Fungal Genet. Biol., in press.
  4. 4) M. Nittaet al.: Fungal Genet. Biol.,49, 388 (2012).
  5. 5) E. Kunitakeet al.: AMB Express,1, 46 (2011).
  6. 6) E. Kunitakeet al.: Appl. Microbiol. Biotechnol., 97, 2017 (2013).
  7. 7) Y. Noguchiet al.: Biosci. Biotechnol. Biochem.,75, 953 (2011).


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