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超高空間分解能二次イオン質量分析法による微小領域イメージングと環境微生物学
微小領域の組成イメージ分析から見えてくる環境微生物個々の代謝活性と機能

Vol.51 No.4 Page. 205 - 207 (published date : 2013年4月1日)
諸野 祐樹1, 伊藤 元雄1, 稲垣 史生1
  1. 海洋研究開発機構高知コア研究所

概要原稿

学問において分野横断的な傾向が強まるなか,生物の微小領域イメージングにも新しい風が吹いていることをご存知だろうか? 生物のイメージングと言えば可視光や,蛍光,電子線を用いた顕微鏡などが頭に浮かぶが,通常の顕微鏡による観察では得ることのできない生化学的な物質やその局在を可視化する手段として微小領域質量分析,なかでも超高空間分解能二次イオン質量分析器 (NanoSIMS) の生物分野での応用が徐々に広がっている.

リファレンス

  1. 1) 伊藤元雄,スコット・メッセンジャー:日本惑星科学会誌,16, 308 (2007).
  2. 2) T. D. Brocket al.:Nature,209, 734 (1966).
  3. 3) C. Lecheneet al.:Science,317, 1563 (2007).
  4. 4) R. Popaet al.:ISME J.,1, 354 (2007).
  5. 5) S. Behrenset al.:Appl. Environ. Microbiol.,74, 3143 (2008).
  6. 6) A. E. Dekaset al.:Science,326, 422 (2009).
  7. 7) J. Miluckaet al.:Nature,491, 541 (2012).
  8. 8) N. Musatet al.:Proc. Natl. Acad. Sci. USA,105, 17861 (2008).
  9. 9) Y. Moronoet al.:Proc. Natl. Acad. Sci. USA,108, 18295 (2011).
  10. 10) T. Liet al.:Environ. Microbiol.,10, 580 (2008).
  11. 11) V. Thielet al.:Geobiology,5, 75 (2007).


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