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細胞壁ペクチンのホウ酸架橋率は植物のホウ素欠乏の有用な診断指標となる
作物のホウ素欠乏を迅速・的確に診断する技術

Vol.53 No.12 Page. 812 - 814 (published date : 2015年11月20日)
松永 俊朗1
  1. 農業・食品産業技術総合研究機構
vol53_12

 

概要原稿

今世紀初めに,植物の必須微量元素ホウ素の主な機能は,ペクチンのホウ酸架橋による細胞壁構造の安定化であることが解明された.その知見に基づいて考案した,ホウ酸架橋率を指標とする植物のホウ素欠乏診断法の有用性を,ホウ素欠乏による黒変障害ソラマメに適用して実証した.

リファレンス

  1. 1) R. W. Bell: Plant Soil, 193, 149 (1997).
  2. 2) 間藤 徹:化学と生物,35, 864 (1997).
  3. 3) M. A. O'Neill, T. Ishii, P. Albersheim & A. G. Darvill: Annu. Rev. Plant Biol., 55, 109 (2004).
  4. 4) H. Funakawa & K. Miwa: Front. Plant Sci., 6, 223 (2015).
  5. 5) T. Matsunaga & T. Ishii: Anal. Sci., 22, 1125 (2006).
  6. 6) 松永俊朗,樗木直也:土肥誌,85, 453 (2014).


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