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ペプチドホルモンによる気孔密度の調節機構
増減に関わるシグナル因子の働きが判明
Vol.49 No.1 Page. 4 - 6 (published date : 2011年1月1日)
嶋田 知生1,
菅野 茂夫1,
西村 いくこ1
- 京都大学大学院理学研究科
概要原稿
唇のような形をした一対の孔辺細胞とその間の孔からなる気孔は 葉の表面にあるガス交換のための通気口であり 大気中の二酸化炭素 CO2 の取り込みや植物体からの水分の蒸散などを行なう その英語名stoma 複数形はstomata はギリシャ語の┳5AC6口くち┳5AC7に由来する サイズは約 25 μm と非常に小さいが その役割は地球レベルである 陸上植物は1年間に18億トン 炭素換算 ものCO2を小さな気孔から取り込み 光合成により固定している
リファレンス
- 1) F. I. Woodward : Nature, 327, 617 (1987).
- 2) J. A. Nadeau : Curr. Opin. Plant Biol., 12, 29 (2009).
- 3) S. S. Sugano, T. Shimada, Y. Imai, K. Okawa, A. Tamai, M. Mori & I. Hara-Nishimura : Nature, 463, 241 (2010).
- 4) H. G. Augustin, G. Y. Koh, G. Thurston & K. Alitalo : Nature Rev. Mol. Cell Biol., 10, 165 (2009).
- 5) Y. Tanaka, T. Shiraiwa, A. Nakajima, J. Sato & T. Nakazaki : Crop Sci., 48, 1925 (2008).
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