バイオサイエンススコープ
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)
ABS (Access and Benefit-Sharing) 名古屋議定書の採択
Vol.49 No.1 Page. 66 - 70 (published date : 2011年1月1日)
安藤 勝彦1
- (独)製品評価技術基盤機構(NITE)
概要原稿
生物多様性条約 (Convention on Biological Diversity : CBD),第10回締約国会議(COP10)が,2010年10月18日から29日まで名古屋市の名古屋国際会議場で開催された(写真1).本稿は,はじめに生物多様性条約,その締約国会議について概説した後,COP10での重要議題の一つであった遺伝資源へのアクセスと利益配分に関する問題に焦点を当てその顛末を紹介する.
リファレンス
- 1) T. K. Kerry & A. L. Sarah : “The Commercial Use of Biodiversity. Access to Genetic Resources and Benefit-Sharing”, Earthscan, 1999, p. 398.
- 2) バイオインダストリー協会編:“遺伝資源アクセスに関するガイドブック”,(財)バイオインダストリー協会,2000.
- 3) 渡辺幹彦,二村 聡編:“生物資源アクセス-バイオインダストリーとアジア”,東洋経済新報社,2002.
- 4) バイオインダストリー協会訳:“遺伝資源へのアクセスとその利用から生じる利益の公正・衡平な配分に関するボン・ガイドライン”,(財)バイオインダストリー協会,2002.
- 5) 安藤勝彦:日本医真菌学会雑誌,47(2), 53 (2006).
- 6) 安藤勝彦:日本微生物資源学会誌,24(2), 117 (2008).
- 7) 辨野義巳ら編:“微生物資源国際戦略ガイドブック”,サイエンスフォーラム,2009.
- 8) 勝本 謙:“日本産菌類集覧”,日本菌学会関東支部,2010.
- 9) 堂本暁子:“生物多様性—リオからなごや「COP10」,そして…”,KTC中央出版,2010.
- 10) 磯崎博司ら編:“生物遺伝資源へのアクセスと利益配分-生物多様性条約の課題”,信山社,2010.
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