「化学と生物」文書館
有機化学と核磁気共鳴
Vol.49 No.5 Page. 341 - 346 (published date : 2011年5月1日)
概要原稿
20世紀後半の化学は 温度計 蒸留フラスコ ビーカーなどガラス機器を中心とした化学から紫外線吸収 UV 赤外線吸収 IR 質量分析 MS X線回折 ガスクロマトグラフィーなど分析機器を中心とする化学へ移り変わった時代といっても過言ではないと思う その中でも核磁気共鳴 NMR Nuclear Magnetic Resonance は 他に比べて後発の手法でありながら 今日まで進歩を続けて 大きな応用分野を確立した 医療用の MRI Magnetic Resonance Imaging を含めて ノーベル賞受賞者は10人近くになる これは 原理の発見と応用の発展が強く結び合って相互に補完しながら発展した科学発展の今日的モデルとも言える 「NMR はもう終わった」という声は何度も聞かされてきた しかしそれから間もなく 新しい観測方法 表現方法が出て応用分野を広め それがまた基本原理をさらに充実させて NMR という分野を実り豊かなものにしてきた そんな時代の中で 筆者は育てられて今日に至っている
リファレンス
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