巻頭言

世界に冠たる農芸化学

Vol.49 No.6 Page. 363 - 363 (published date : 2011年6月1日)
北本 勝ひこ1
  1. 東京大学大学院農学生命科学研究科

冒頭文

明治44年,東京大学農芸化学科の鈴木梅太郎博士がビタミンB1を発見してから今年で100年になる.これを記念して,いろいろな催しが企画されている.農芸化学の成果としては,この他にも藪田貞治郎博士と住木諭介博士による「稲の馬鹿苗病菌からジベレリンの単離」,田村學造博士による「火落酸(メバロン酸)の発見」など,この120年余の間になされた輝かしい成果は枚挙にいとまがない.最近の成果としては,高脂血症の薬スタチンや免疫抑制剤タクロリムスがあり,前者は世界で現在3,000万人が使用しているといわれている.まさに,「世界に冠たる農芸化学」である.

リファレンス



本文はトップページからログインをして頂くと表示されます。