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化合物アレイを用いた阻害剤探索
機能未知タンパク質ピリンに対する阻害剤 TPh A の発見

Vol.49 No.7 Page. 447 - 449 (published date : 2011年7月1日)
長田 裕之1
  1. 理化学研究所基幹研究所

概要原稿

ケミカルゲノミクス研究が盛んになり,最近では大学や公的研究機関の研究者(以下,基礎研究者と略す)が創薬シード化合物の大規模スクリーニングを実施するようになった.基礎研究者が使用できる化合物ライブラリーが整備されたので,従来は企業でないと実施困難であった大規模スクリーニングが可能になったのである.しかし,依然として,基礎研究者が利用できる化合物数は限られているし,ハイスループットスクリーニングの基盤(ロボットなど)も十分に整備されていないので,基礎研究者は企業とは異なったスタンスで研究すべきである.

リファレンス

  1. 1) H. Osada : Biosci. Biotechnol. Biochem., 74, 1135 (2010).
  2. 2) 長田裕之:Frontiers in Gastroentelogy, 13, 66 (2008).
  3. 3) H. Osada : “Protein Targeting with Small Molecules; Chemical Biology Techniques and Applications”, ed. By H. Osada, Wiley, 2009, p. 1.
  4. 4) I. Miyazaki, S. Simizu, H. Okumura, S. Takagi & H. Osada : Nature Chem. Biol., 6, 667 (2010).
  5. 5) W. M. Wendler, E. Kremmer, R. Forster & E. L. Winnacker : J. Biol. Chem., 272, 8482 (1997).


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