巻頭言

社会のための科学

Vol.49 No.8 Page. 515 - 515 (published date : 2011年8月1日)
塚越 規弘1,2
  1. 名古屋大学名誉教授
  2. 放送大学客員教授

冒頭文

編集部から巻頭言を依頼されたのが4月初めであった.まずはじめに,東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げる.被災地の復興は力強く着実に進んでおり,この地域の大学,研究所での研究活動が一日も早く正常化されることを願っている.一方,福島第一原子力発電所の事故は大変深刻で,原子炉がいつ収束するか目途がたたず不安な状況が続いている.原発事故は科学技術への過信であり,科学技術の奢りともとられ,科学技術への不信感が一気に噴き出し,科学は「知識のための科学」であるとともに「社会の中の科学」であり「社会のための科学」であることを改めて考えさせられた.

リファレンス



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