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乳酸菌の免疫賦活能は菌体の培養温度によって変化する
細胞壁の厚みとIL-12誘導作用に相関関係
Vol.49 No.8 Page. 519 - 521 (published date : 2011年8月1日)
井田 正幸1,
出雲 貴幸1
- サントリーウエルネス(株)健康科学研究所
概要原稿
我々ヒトをはじめとする生物に備わった免疫系は,「非自己」を認識し,病原体の体内への侵入を防いでいる.しかし,環境汚染や社会背景に起因したストレス,食の欧米化による食生活の変化などにより免疫機能が大きく低下することが知られている.また,加齢も免疫異常をひき起こす大きな原因になると考えられ,加齢による免疫機能の低下に伴い,感染症やがんのリスクが高まるとの報告がある(1).現在,低下した免疫機能を高める方法の一つとして,食による免疫機能の調節が注目されている.
リファレンス
- 1) 上野川修一:“からだと免疫のしくみ”,日本実業出版社,1996.
- 2) 日本乳酸菌学会(編):“乳酸菌とビフィズス菌のサイエンス”,京都大学学術出版会,2010.
- 3) Y. Nonaka, T. Izumo, F. Izumi, T. Maekawa, H. Shibata, A. Nakano, A. Kishi, K. Akatani & Y. Kiso : Int. Arch. Allergy Immunol., 145, 249 (2008).
- 4) K. Shida, J. Kiyoshima-Shibata, M. Nagaoka, K. Watanabe & M. Nanno : J. Dairy Sci., 89, 3306(2006).
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