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新規膜型テルペン環化酵素の発見
糸状菌のメロテルペノイド生合成に関与
Vol.49 No.8 Page. 521 - 523 (published date : 2011年8月1日)
伊藤 崇敬1,
久城 哲夫2
- 味の素株式会社
- 明治大学農学部
概要原稿
天然物の最大の特徴はその分子構造の多様性であり,それぞれが多様な生物活性や物性を有し,医薬品や材料,またケミカルバイオロジーのツールなどとして様々な分野で利用されている.このような天然物の構造多様性は,その生合成過程によって創出され,天然物の生合成研究により多様性の起源を突き止めることができるとともに,ゲノム中に生合成に関わる酵素をコードする遺伝子を探索することによって,これまで生産が確認されていない未知の天然物の発見も可能となる.
リファレンス
- 1) T. Kuzuyama, J. P. Noel & S. B. Richard : Nature, 435, 983 (2005).
- 2) S. Omura, H. Tomoda, Y. K. Kim & H. Nishida : J. Antibiot., 46, 1168 (1993).
- 3) H. Tomoda, N. Tabata, Y. Nakata, H. Nishida, T. Kaneko, R. Obata, T. Sunazuka & S. Omura : J. Org. Chem., 61, 882 (1996).
- 4) T. Itoh, K. Tokunaga, Y. Matsuda, I. Fujii, I. Abe, Y. Ebizuka & T. Kushiro : Nat. Chem., 2, 858 (2010).
- 5) F. Kuno, K. Otoguro, K. Shiomi, Y. Iwai & S. Omura : J. Antibiot., 49, 742 (1996).
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