農芸化学者 鈴木梅太郎先生

農芸化学者 鈴木梅太郎先生

Vol.49 No.12 Page. 877 - 877 (published date : 2011年12月1日)
太田 明徳1
  1. 東京大学大学院農学生命科学研究科

概要原稿

鈴木梅太郎先生は1907年から1934年まで東京帝国大学農学部農芸化学科の教授を務められ,ビタミンなどの食品中の微量栄養成分の研究で優れたご業績を挙げられました.このほど,先生のビタミンB1の発見100周年を記念する式典とシンポジウムが,関係学術機関と学協会の代表のご出席の下に11月25日に東京大学安田講堂にて開催されました.鈴木先生は本会の創設者として初代と第3代の会長をなさり,学会誌の出版のために多額の私費を投ぜられるなど,本会の活動を軌道に乗せるためにさまざまに腐心され,面倒を見られました.その後の本会と関係学問領域の大きな発展を考えますと,先生の学問と科学技術の将来を見通す眼の確かさに改めて驚かざるを得ません.世の中に役に立つ研究を大切にされたという先生のご事績を振り返って,21世紀の世に役に立つ研究を模索する私どものよすがとしたいと思います.

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