今日の話題
細胞内Gタンパク質シグナルの仕分けが生体リズムのタイミングを決める
目覚まし遺伝子Rgs16の発見
Vol.50 No.1 Page. 5 - 7 (published date : 2012年1月1日)
土居 雅夫1,
岡村 均1
- 京都大学大学院薬学研究科
概要原稿
私たちが毎朝,朝寝坊することなく決まった時間に起きることができるのは,脳の中の視交叉上核(英名Suprachiasmatic nucleus, 略してSCN)と呼ばれる神経核において約1万のニューロン群がきわめて安定で強力な24時間周期のリズムを毎日生み出しているからである.驚くべきことに,SCNは脳内から取り出して生体外で長期に培養しても正確な時を1年以上にわたって刻み続けることができる.
リファレンス
- 1) S. Yamaguchi et al.:Science, 302, 1408 (2003).
- 2) D. K. Welsh et al.:Annu. Rev. Physiol., 72, 551 (2010).
- 3) M. Doi et al.:Nature Commun., 2, 327 (2011).
- 4) S. Aton et al.:Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 103, 19188 (2006).
- 5) J. S. O'Neill et al.:Science, 320, 949 (2008).
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