巻頭言

生きるとは,学ぶとは
生命,食糧,環境の教育研究から考える

Vol.50 No.3 Page. 149 - 149 (published date : 2012年3月1日)
松井 博和1
  1. 北海道大学大学院農学研究院

冒頭文

2004年から,遺伝子組換え技術を正しく理解していただくために,一般市民との対話あるいは講演を100回ほど行なってきました.その中で,地球46億年の歴史を1年のカレンダーとして考えたとき,2月17日頃に原始生命が誕生したこと(40億年前),5月7日頃から酸素が蓄積しだしたこと(30億年前),7月25日頃に嫌気生物がほとんど死滅したこと(20億年前),11月29日頃に生物が陸上でも生活しだしたこと(4億年前),2本足歩行になった400万年前は1年が終わる8時間前(12月31日午後4時頃)であること,農耕が始まった1万年前は70秒前,そしてこのようなスケールでは,人間の一生80数年は0.6秒であることを伝え,地球上の生物はすべて同じ遺伝の仕組みで,遺伝子という言葉で繋がっていることを説明しています.

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