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病原細菌を標的としたオートファジーにおける新規認識機構
赤痢菌を認識するカーゴレセプターの一員Tecpr1の役割が明らかに

Vol.50 No.3 Page. 160 - 162 (published date : 2012年3月1日)
小川 道永1
  1. 東京大学医科学研究所

概要原稿

宿主の粘膜には腸内フローラ,タイトジャンクション,粘液上皮バリアーを主体とした「物理的バリアー」と自然免疫・獲得免疫による「免疫バリアー」から成る生体防御機構が構築されており,微生物の上皮細胞への侵入を阻止している.しかし,赤痢菌をはじめとする粘膜病原細菌は,これらバリアー機能を巧みに回避・抑制して,粘膜上皮細胞を足場として感染し,局所あるいは全身で増殖しさまざまな疾患をひき起こす

リファレンス

  1. 1) M. Kim et al. : Cell Host Microbe, 8, 20 (2010).
  2. 2) N. Mizushima & M. Komatsu : Cell, 147, 728 (2011).
  3. 3) Y. Yoshikawa et al. : Nature Cell Biol., 11, 1233 (2009).
  4. 4) M. Ogawa et al. : Science, 307, 727 (2005).
  5. 5) M. Ogawa, H. Mimuro, Y. Yoshikawa, H. Ashida & C. Sasakawa : Microbiol. Immunol., 55, 459 (2011).
  6. 6) M. Ogawa et al. : Cell Host Microbe, 9, 376 (2011).


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