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実測パラメーターに基づく細胞内シグナル伝達系の定量的シミュレーション
これまで見えてこなかった反応やモデルを精度よくあぶり出す

Vol.50 No.5 Page. 322 - 324 (published date : 2012年5月1日)
青木 一洋1,2
  1. 京都大学大学院生命科学研究科
  2. JSTさきがけ

概要原稿

我々のからだを構成する細胞は,成長因子やホルモンといった様々な外部刺激を受容体で感知し,細胞内へと入力する.その入力刺激は「細胞内シグナル伝達系」と呼ばれる分子反応のネットワークにより処理され,最終的には表現型として出力される.細胞内シグナル伝達系を構成する分子の遺伝子異常は種々の病態に密接に関連することが知られている.癌や自己免疫疾患などがその代表例である

リファレンス

  1. 1) D. Hanahan & R. A. Weinberg : Cell, 144, 646 (2011).
  2. 2) K. Aoki, M. Yamada, K. Kunida, S. Yasuda & M. Matsuda : Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 108, 12675 (2011).
  3. 3) A. P. Minton : Methods Enzymol., 295, 127 (1998).
  4. 4) S. Schnell & T. E. Turner : Prog.Biophys.Mol.Biol., 85, 235 (2004).
  5. 5) N. Komatsu, K. Aoki, M. Yamada, H. Yukinaga, Y. Fujita, Y. Kamioka & M. Matsuda : Mol. Biol. Cell, 22, 4647 (2011).


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