バイオサイエンススコープ
植物工場の今
Vol.50 No.10 Page. 773 - 775 (published date : 2012年10月1日)
鈴木 克己1
- 農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
概要原稿
植物工場というと若い方は「何?」と,年配の方は「また?」と思うのではないか.養液栽培に注目が集まったのが第1次ブーム(つくば科学博に伴って展示されたトマトの樹に象徴される),企業が完全密閉型の施設で商業栽培用の生産を始めたのが第2次ブーム,今回は第3次ブームと言われている.今回は,日本の工業,農業,商業の良さを合わせた「農商工連携」で新産業創出を目標に進んでいる点が過去と異なる.経済産業省と農林水産省がタッグを組んで,さまざまな事業を推進している.特に過去3年間に,全国に特色ある植物工場拠点が両省の予算で整備され,植物工場フォーラムや,植物工場に関する展示会なども開催され,機運が盛り上がっている.
リファレンス
- 1) 古在豊樹,大山克己:農業および園芸,83, 286 (2008).
- 2) 古在豊樹,大山克己:農業および園芸,83, 375 (2008).
- 3) 松村 健:科学と工業,84, 113 (2010).
- 4) 星 岳彦:農業機械學會,69, 8 (2007).
- 5) K. Omasa & K. Takayama : Plant Cell Physiol., 44, 1290 (2003).
本文はトップページからログインをして頂くと表示されます。