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蜂蜜中に含まれるオリゴ糖酸『マルトビオン酸』
糖質と酸との融合により生まれた新素材
Vol.50 No.12 Page. 857 - 858 (published date : 2012年12月1日)
概要原稿
蜂蜜は,人類が初めて使用した甘味料と言われており,その歴史は古く,旧石器時代末期(紀元前15,000~13,500年頃)にスペイン,バルセロナにあるアルタミラ洞窟に描かれている岩壁彫刻に,木の上にある蜂の巣から蜂蜜を採取する様子が描かれており,人類とハチミツの関係を示す最古の資料とされている(1).日本においては,『大日本農史』に皇極天皇二年(643年)に「養蜂を試みたが失敗した」という記述が残っており,これが養蜂の起源だというのが通説になっている(2).その後,巣箱を使った養蜂が始まったのは,江戸時代に入ってからである.
リファレンス
- 1) 中村 純:ミツバチ科学,22, 145 (2001).
- 2) 渡辺 孝:“ハチミツの百科”,真珠書院,2003, p. 26.
- 3) 佐々木正己:“養蜂の科学”,サンエイハウス,1994, p. 108.
- 4) J. M. Da Costa Leitea et al. : Food Chemistry, 70, 93 (2000).
- 5) 浅野敏彦他:腸内細菌学会誌,11, 1 (1997).
- 6) K. Fukami et al. : J. Appl. Glycosci., 55(Suppl.), 40 (2008).
- 7) 末廣大樹他:日本食物繊維学会誌,13(Suppl.), 44 (2010).
- 8) 深見 健:応用糖質科学,1, 25 (2011).
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