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慢性アレルギー性炎症におけるペリオスチンの役割
アトピー性皮膚炎の新しい治療薬としての期待

Vol.51 No.5 Page. 274 - 276 (published date : 2013年5月1日)
増岡 美穂1,2, 出原 賢治2
  1. 佐賀大学医学部附属病院内科学皮膚科
  2. 佐賀大学医学部分子生命科学講座

概要原稿

ペリオスチンは,はじめ骨芽細胞で強く発現しているタンパク質として同定され,osteoblast specific factor-2 (OSF-2) と名づけられた.その後,骨膜 (periosteum) や歯根膜靭帯 (periodontal ligament) に高発現していることから,ペリオスチン (periostin) と改名された.最近,われわれは,ペリオスチンがアトピー性皮膚炎 (atopic dermatitis;AD) の慢性化に重要な役割を果たしていることを明らかにしたので,それを中心に解説する.

リファレンス

  1. 1) G. Takayama, K. Arima, T. Kanajiet al.:J. Allergy Clin. Immunol.,118, 98 (2006).
  2. 2) M. Uchida, H. Shiraishi, S. Ohtaet al.:Am. J. Respir. Cell Mol. Biol.,46, 677 (2012).
  3. 3) M. Okamoto, T. Hoshino, Y. Kitasatoet al.:Eur. Respir. J.,37, 1119 (2011).
  4. 4) Y. Yamaguchi, J. Ono, M. Masuokaet al.:Br. J. Dermatol., (2012), doi:10.1111/bjd.12117.
  5. 5) J. Corren, R. F. Lemanske, N. A. Hananiaet al.:N. Engl. J. Med.,365, 1088 (2011).
  6. 6) M. Masuoka, H. Shiraishi, S. Ohtaet al.:J. Clin. Invest.,122, 2590 (2012).


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