巻頭言
非論理的化学としての「物取り」の快感
Vol.54 No.8 Page. 529 - 529 (published date : 2016年7月20日)
冒頭文
私は1985年に静岡大学に助手として赴任して以来,主にキノコからの「物取り」(生物活性物質を精製し構造を決めること)を続けている.博士課程では天然物の全合成を行い,学位取得後は米国へのポスドクも決まり,合成化学者として生きていくつもりだった.しかし突然,合成化学とは無縁な助手のポストの話が舞い込み,悩んだ末に,すでに結婚し妻が生計を立てていた(所謂ヒモであった)こともあり安定な職業を選び静岡に赴任した.
リファレンス
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