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植物の雑種強勢の分子生物学的な研究と展望
効率的な収量増産に向けて<

Vol.51 No.5 Page. 283 - 285 (published date : 2013年5月1日)
藤本 龍1,2, 白澤 沙知子3, 川辺 隆大1, 岡本 俊介4
  1. 新潟大学大学院自然科学研究科
  2. 科学技術振興機構さきがけ
  3. 東北大学大学院農学研究科
  4. タキイ種苗株式会社

概要原稿

動植物において,同一種内あるいは異種間のある特定の両親間の交雑により得られた雑種第一代 (F1:First filial generation) が両親よりも優れた形質を示す雑種強勢(ヘテローシス)という現象が知られている(1, 2).この現象の発見は100年以上も前にさかのぼり,Charles Darwinは自身の著書で,さまざまな植物種のF1個体において顕著な雑種強勢が見られることを報告している.その後,1908年にGeorge H. Shullにより,トウモロコシを用いて,この現象が再発見され,遺伝学的な解釈への試みが始まった(1).

リファレンス

  1. 1) J. F. Crow :Genetics,148, 923 (1998).
  2. 2) F. Hochholdinger & N. Hoecker :Trends Plant Sci.,12, 427 (2007).
  3. 3) D. N. Duvick :Nat. Rev. Genet.,2, 69 (2001).
  4. 4) A. A. Garcia, S. Wang, A. E. Melchinger & Z. B. Zeng :Genetics,180, 1707 (2008).
  5. 5) R. Fujimoto, J. M. Taylor, S. Shirasawa, W. J. Peacock & E. S. Dennis :Proc. Natl. Acad. Sci. USA,109, 7109 (2012).
  6. 6) M. Groszmann, I. K. Greaves, N. Albert, R. Fujimoto, C. A. Helliwell, E. S. Dennis & W. J. Peacock :Biochim. Biophys. Acta,1809, 427 (2011).


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